発達障害と吃音
言語に関わる障害である吃音は、幼児期には一般的に良くみられる症状でもあります。
この時期に現れる吃音症状は一過性のものが多いため、ほとんどの場合には自然に治ってしまうものだと言われています。
しかし、成長にしたがって吃音の症状がひどくなってしまうことがあります。このような場合には、発達障害を疑う必要が出てきます。吃音自体は2歳ごろから始まることが多いようです。
発達障害の初期症状としては、文章の初めの言葉を繰り返して話すことが多かったり、会話の中である音だけを伸ばして言う、話そうとしているのになかなか言葉が出てこない、というような吃音の症状があります。
そのほかにも、会話をしている途中で突然黙り込んでしまったり、話をしたいのに言葉が出ず、いらいらして足踏みをしてみたり手を振り回したりすることなどがあります。
会話をしている人を見ずに、きょろきょろと落ち着きがないなどの症状も伴うようでしたら、発達障害を疑って専門の機関で相談をしてみる必要があります。
吃音の原因が必ずも発達障害であるとは限りませんが、可能性としてはゼロではありません。
子供のためにも、吃音の原因をしっかりと把握することで、その年齢、その状態に合わせた正しい治療・訓練を受けることで、効果的な治療を行うことができるそうです。